BUNGA KOPI アリオスト トラジャ コーヒー “幻のコーヒー”と呼ばれたトラジャ産アラビ力種コーヒー
ARIOSTO
TORAJA ARABICA COFFEE
SULAWESI, INDONESIA
ブンガ コピ
スラウェシビーンズジャパン大阪市浪速区恵美須東1-21-5 新世界・通天閣本通り内
tel:06-6641-0616 06-6641-0169 fax:06-6634-3827
◆トラジャ産コーヒー◆
TOPページ トラジャ産コーヒーについて 新世界のお土産 ご注文の流れ 地図・お問合せ
スパワールド 世界の大温泉 美味しいコーヒーの入れ方 お買い物かごの確認

【BUNGA KOPI】がお客様にお伝えしたいこと

by スラウェシビーンズジャパン

タナ・トラジャ「トンコナン」
■ トラジャ産コーヒーについて(概要)
■ タナ・トラジャについて(地域の特徴)
■ タナ・トラジャについて(伝統や文化)
スラウェシ ビーンズ ジャパン 直営店
店内でのハンドピック・焙煎の様子はこちらから ご覧いただけます

トラジャ産コーヒーについて

世界でも最高級品といわれる トラジャ産アラビ力種コーヒー
“幻のコーヒー” トラジャ産アラビカ種コーヒー 地図:タナ・トラジャと日本
地図:スラウェシ島タナ・トラジャと日本

インドネシアは有数のコーヒー輸出国です。
ジャワ島をはじめ、スマトラ島、ティモール島、ニューギニア島、そしてトラジャ産コーヒーの産地・スラウェシ島でコーヒー栽培が行われています。
その多くはロブスタ種(日本ではジャワ・ロブスタが有名)ですが、アラビカ種ではスマトラ島産地のマンデリンコーヒーが良く知られています。

トラジャ産コーヒーはなかでも格別で、インドネシア国内でも高級品として位置づけされているだけでなく、世界のコーヒー消費国から特別高級品として高く評価されています。
収穫量が少ないため、かつては“幻のコーヒー”として珍重された逸品。
その深い味わいは、今でも世界中のコーヒー通から愛されています。
コーヒーの木
コーヒーの木
コーヒー栽培に必要な条件を理想的なまでにそなえた “タナ・トラジャ”
コーヒー栽培には気温、雨量、土質、水捌け、それに日光と日陰などの条件が必要です。
スラウェシ島、タナ・トラジャは熱帯地方でありながら、標高800m-1,600mに位置する為、年間を通じて大変過ごしやすい気候です。
平均気温は年間平均20度前後で、適当な年間総雨量、霧があり、日光も射し、水捌けの良い土地です。
世界的にも、ジャマイカのブルーマウンテン、南米コロンビア・タンザニアのキリマンジャロ、アラビアのモカ同様、タナ・トラジャは理想的なコーヒー生産地として知られています。
コーヒー豆を天日で乾燥する
コーヒー豆を天日で乾燥する
山岳民族の人々が所有する小さな農園   無農薬はもちろん、すべてが手作業
タナ・トラジャ地方には、他のコーヒー生産地(ブラジルを初めとする他の生産地)のような大掛かりなコーヒー農園はありません。
山岳地帯に住んでいる農民が、それぞれに所有する小さな農園で、無農薬(肥料:水牛・豚・にわとりのふんなど)でコーヒーの木を大切に育て上げています。
コーヒーの木に成った赤い実を一つ一つ手で大切に摘み取り、脱穀、ふるいわけし、何度もハンドピックして、グレード1、グレード2、グレード3などに選別された後、丹念に60kgずつ袋詰めしていきます。
袋詰めされたコーヒー豆は、スラウェシ島の州都でもあるマカッサルの港よりアメリカ・ヨーロッパ・日本をはじめとするコーヒー消費国へと輸出されていきます。
収穫作業 倉庫での選別作業 出荷前の袋詰めコーヒー豆
収穫作業 倉庫での選別作業 出荷前の袋詰めコーヒー豆
苦みと酸味の絶妙のバランス! グルメコーヒーの名にふさわしい味わい
かつて“幻のコーヒー”として珍重された、トラジャ産アラビカ種コーヒー。
味の特徴は酸味と苦みのバランスが良い、クリームのようななめらかさと共に、力強いコクのあるコーヒーの味が口いっぱいに広がります。
コーヒーを挽いている時からクリーミーな香りがあたりに広がり、グルメコーヒーと呼ぶにふさわしい上品な味わいです。
豆に力があるので、中炒りはもちろん、深炒りでも美味しく召し上がっていただけます。
このコーヒーは、高級ブレンド用として使われている他、トラジャ産コーヒーの本来の味を楽しんでいただく為にブレンドせずストレート(単品)で使われたりしています。
その上、クリームとの相性も抜群です。
コーヒー豆の焙煎(現地にて)
コーヒー豆の焙煎(現地にて)
▲ページのトップへ

タナ・トラジャ 地域の特徴について

トラジャ産コーヒーの故郷  “タナ・トラジャ”
〜精霊たちの祝福を受けた美しい地〜
インドネシア スラウェシ島   緑の山々に囲まれた “タナ・トラジャ”

トラジャ産コーヒーの故郷、“タナ・トラジャ”(TANA TORAJA)は、インドネシア、スラウェシ島、南スラウェシ州にあり、正式にはタナ・トラジャ県と言います。
南スラウェシ州最大の町マカッサル(MAKASSAR)より北へ300km、車で8時間、飛行機で約1時間という、標高2,000m〜3,000m級の山々に囲まれた静かなたたずまいの農村地帯です。
南緯3度、日中の気温は30度を越す赤道直下にありながら、標高800m-1,600mの山間の高地の夜は気温15度前後まで下がり、時には寒いくらいです。
年間降雨量も4,000mmを超え、サダン川流域には豊かな水田が広がっています。
山々に囲まれたその美しく神秘的な景観は、長く“秘境”と呼ばれ、訪れる人々を魅了し続けています。
タナ・トラジャのゲート
タナ・トラジャのゲート
山道を約8時間車で走ると、突然、“タナ・トラジャ”のゲートが現れます。
このゲートを過ぎると、急に窓の外が“トラジャ”の風景に変わります。
地図:インドネシア スラウェシ島 南スラウェシ州 タナ・トラジャ県
地図:インドネシア スラウェシ島 南スラウェシ州 タナ・トラジャ県
トラジャとは「山の人」の意  今も息づく独自の文化と伝統
タナ・トラジャに住む山岳民族、トラジャ族。
“トラジャ”とは、土地の言葉で「山の人」を表します。
マカレ(Makare)とランテパオ(Rantepao)を中心に約35万人のトラジャ族が住んでいます。
古来よりこの地は険しい山々に囲まれていたため、異文化に接する機会が少なく、未だに独自の文化や習慣が数多く残されています。
1913年、キリスト教宣教師がこの土地を訪れて以来、イスラム教徒が大多数であるインドネシアにありながらトラジャ族の90%がキリスト教徒として生きています。
しかし、彼らは今も先祖伝来の精霊信仰を守り、独自のトラジャ語を話すばかりか、伝統的な習慣と儀式を今も守り続けています。
なかでも、彼らの葬式(ランブ・ソロ)は壮大で世界的にも有名です。
また、彼らはトンコナン(TONGKONAN)と呼ばれる独自の形の住居(大きな船の形のような屋根が特徴)に各集落語と住んでいます。
毎年、世界各国より多くの観光客がこの彼らの独自の文化や儀式を見る為に、この美しい高地を訪れています。
トラジャの民族衣装
トラジャ民族衣装
美しい自然から贈り物   珠玉のコーヒー豆
タナ・トラジャは、その恵まれた風土から、米・コーヒー・カカオ・グローブ・バニラビーンズ・パッションフルーツなど、さまざまな農作物が豊富に生産されています。
なかでも、標高1,000m以上に位置するタナ・トラジャ地方の山々は、アラビカ種のコーヒー栽培に最適な気温・雨量・土質・水はけなどの条件を理想的なまでに兼ね備えています。
アラビカ種コーヒーは17世紀終わり(1690年頃)、現エチオピア・イエメンより当時インドネシアを統治下においていたオランダ政府によって、まずジャワ島に伝えられ、18世紀半ば(1750年頃)にスラウェシ島タナ・トラジャに伝えられました。
以来、オランダ人の開拓によって本格的なコーヒー栽培が行われ、現在はタナ・トラジャに住む人々の大切な収入源として、また、トラジャ民族の誇りとして大切に育てられています。
タナ・トラジャの風景(畑) タナ・トラジャの風景(山)
タナ・トラジャの風景(畑) タナ・トラジャの風景(山)
▲ページのトップへ

タナ・トラジャ 文化・伝統について

“タナ・トラジャ”の伝統
今も生きるランブ・ソロ(葬式)
伝統的な風習が今も強く生きているこの地では、年間を通じて数多くの儀式が行われます。
なかでも、勇壮さ、華麗さで群を抜くのは、ランブ・ソロといわれる葬式です。
ここでの葬式は、「涙で死者を送り出す」というものではなく、まるで日本のお祭りのように華やか。というのもトラジャの人々は、葬式が華やかであればあるほど来世も幸福になれると信じているからなのです。
だから、「トラジャ族は葬式をするために生きている」と言われるほど、盛大で華やかなものに仕立て上げるのです。
葬式には、遠方に住む者も含めて一族すべてが招かれ、総数数百人に及ぶ事もあります。
儀式はまず死者を弔う歌から始まります。
最初は、一番近い身内のほんの数人が輪になって歌い、次第にひとり、またひとりと輪に加わり、いつしか歌声は地を響かせるまでになります。
歌が最高潮に達すると、一族の若者によってトンコナン型の神?に乗せられた棺が家から担ぎ出され、葬儀会場へと向かいます。
数百人の遺族が、大声で奇声をあげながら付き添い、場は興奮に包まれます。
次に生け贄として水牛が殺されます。
この生け贄にされる水牛の数によって、その一族の権力や経済力を見る事ができます。
そんな事から、遺族たちはこぞって水牛を贈るのです。
葬儀は一週間ほど続けられ、遠くから集まった一族は、葬儀会場に作られたトンコナンの形をした小屋で寝泊りします。
葬儀の最後には闘牛が行われます。
ランブ・ソロ(葬式)
ランブ・ソロ(葬式)
伝統家屋  「トンコナン」  「2つ屋根のトンコナン」

“タナ・トラジャ”でまず目を引くのが、まるで船のような両端が反り返った大きな屋根の高床式家屋「トンコナン」。
なぜこのような形になったのか定義はありませんが、水牛の角を模したものだという説や、彼らの先祖が渡ってきた船をかたどったものだという説があります。
壁には、トラジャ独自の幾何学模様が鮮やかに刻み込まれています。
トラジャ人にとってトンコナンは単なる住居ではなく、精神的な象徴であるとされています。
伝統家屋「トンコナン」
伝統家屋 「トンコナン」 「2つ屋根のトンコナン」
「2つ屋根のトンコナン」はトラジャ民族の一員でもあるアリオスト家のみが所有しています。
(他の物は1つ屋根)
弊社が使用している生豆「アリオスト・トラジャ」は、コーヒー栽培における長い経験のもと、厳格に選別され、輸出された生豆です。
▲ページのトップへ